【7月13日 CNS】タイ・プーケット(Phuket)沖で発生した中国人観光客らを乗せた船の転覆事故は、12日も最後の一人の捜索活動が続けられた。しかし、現場は波が高く、遺体は40メートル海底に沈没した「フェニックス(Phoenix)」号の下敷きになっており、捜索活動が難航している。

 現場海域では、2隻の船が高波の沿海海域で活動をしていた。ダイバーは海中に潜っていたが、遺体はまだ見つかっていない。

 プーケット島の地方担当官はこの日記者会見を開き、「今回の海難事故では、事故に遭った47人のうち、46人の遺体が発見され、引き揚げられている。船体の下で引き揚げられるのを待っている最後の行方不明者の家族とは連絡を取り、引き揚げ後に身元確認を行う」と話した。

 タイ海軍の指揮官は、タイ海軍と中国の救助艇が協力して活動していると述べた。漁業部門のほか水上警察などの関連部門が密接に協力を行っているとしている。

 タイ観光・スポーツ省の責任者は記者会見で、今回の海難事故の遺族に哀悼の意を表した。また、遺族に対して、賠償金の支払いを開始すると表明。犠牲者一人当たり210万タイバーツ(約710万円)が支払われることを明らかにした。(c)CNS/JCM/AFPBB News