【7月13日 AFP】英国でドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領の公式訪問に合わせて大規模なデモが展開される中、ロンドン西部のパブが店名を「トランプ・アームズ(The Trump Arms)」に臨時変更し、歓迎ムードを盛り上げようと奮闘している。

 ハマースミス(Hammersmith)地区にあるパブ「ジェムソン( Jameson)」では、店の内外を星条旗で飾り立て、14日に開催する歓迎パーティーに備えている。店内にはトランプ大統領の等身大パネルが立ち、2016年米大統領選でおなじみとなった「Make America Great Again(米国を再び偉大に)」と書かれた赤い帽子がたくさん並ぶ。

 14日の「トランプ大統領歓迎パーティー」は参加費32ポンド(約4700円)で、ハンバーガーやホットドッグなど「米国の味」をふるまう予定。最大300人の来店を見込んでいるという。

 アイルランド生まれの店主ダミアン・スミス(Damien Smyth)さんは、「現在展開されている無礼な出迎えは、トランプ氏にふさわしくない」ため、親トランプ的な態度を示さなくてはならない気持ちに駆られたと英メディアに語った。

 英調査会社ユーガブ(YouGov)が1648人を対象に行った世論調査によると、英国人の実に77%がトランプ氏に否定的な見解を持っている。しかし、パブの常連客たちはAFPの取材に、英国にはトランプ氏の訪英を支持する「物言わぬ大衆(サイレント・マジョリティー)」が存在すると話した。(c)AFP/Joséphine GRUWE-COURT