【7月17日 CNS】出前アプリの餓了麼(Ele.me)は、出前店舗「未来のレストラン」の3年間の成果を発表した。ビッグデータを活用したメニュー開発を取り入れたほか、調理効率を上げて食品の安全性を確保できるセントラルキッチン方式、短時間での配達などを実現する店舗のことだ。

 餓了麼は、中国内30都市以上の数百店舗で導入している「未来のレストラン」の年間売上高が10億元(約170億円)を突破したと発表。注文を受けてから平均3分で出前の準備が完了し、坪当たりの売上高は一般的なレストランの5倍に達するという。

「未来のレストラン」は、市場に出ている人気商品の味覚や匂いなどの指標を定量化して分析。出前アプリプラットフォームのビッグデータと組み合わせ、消費者のし好の傾向や変化を基に将来の動向を予測し、それぞれの店舗にあった新商品を生み出す。この仕組みによって、飲食店経営者の新商品開発コストを大幅に下げ、成功率も高めた。


  また、食品の安全基準を守りながら調理効率を上げ、注文から3分以内に配送に出せるようになっている。配送までの時間は一般的なレストランの5分の1ほど。レストランには大型スマートオーブンや、据え付け型保温棚など最先端の食品加工設備を設置し、店内の調理のための動線も最適化している。(c)CNS/JCM/AFPBB News