【7月13日 時事通信社】タイ北部チェンライ郊外の洞窟で、閉じ込められた少年らの救出活動に加わったバンコク郊外スワンナプーム空港の警備職員の一部が12日、同空港に戻った。多くの同僚が出迎え、空港は「英雄」たちの帰還に拍手と歓声に包まれた。

 空港を運営する会社は、陸海空軍の元兵士約100人で構成する「特別部隊」を編成し、空港警備に当たっている。このうち元海軍特殊部隊員の38人が救出活動に参加。洞窟内で潜水し、6日に死亡したサマン・クナンさん=当時(38)=もその一人だった。

 サマンさんの同僚で、空気ボンベなどの機材を潜水して運んだモンコンさん(42)は「われわれは決してお金では買えない誇りを受け取った」と力強く話した。

 サマンさんに話が及ぶと、「彼の人生を決して無駄にしない」と言いかけ、言葉に詰まった。すぐに気を取り直し、「彼の死で、自分の命に代えても少年らを助け、無事に家に届けるという意を強くした」と救出活動時の心境を語った。(c)時事通信社