【7月12日 時事通信社】北大西洋条約機構(NATO)の首脳会議は12日、ブリュッセルで2日目の討議を行い閉幕した。首脳会議はこの日、日程を変更して国防支出問題を緊急に再協議。トランプ米大統領が国防支出目標の前倒し達成を要求したためで、加盟国による一層の努力を申し合わせた。しかし具体性には乏しく、「同盟の結束」に火種を残した形だ。

 ストルテンベルグ事務総長は終了後の記者会見で「(国防)支出増の重要性や新たな緊急性に全加盟国が合意した」と語った。

 NATOは初日の会議で、国防支出を2024年までに国内総生産(GDP)比で2%以上に高める従来目標実現に向け、揺るぎない意思で取り組むことを再確認する共同宣言を採択していた。しかしトランプ氏が一連の議論を蒸し返す異例の展開となった。

 ロイター通信によるとトランプ氏は会議の中で、各国に対し「来年1月までに支出を増やさなければ米国は独自の道を行く」と警告し、NATO離脱を示唆した。ただ、終了後の会見では「NATOから離脱する必要はない」と語った。(c)時事通信社