【7月12日 AFP】テニス、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2018)は11日、男子シングルス準々決勝が行われ、大会第2シードのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)は7-5、6-7(7-9)、4-6、6-4、6-4で第5シードのファン・マルティン・デルポトロ(Juan Martin Del Potro、アルゼンチン)との4時間48分に及ぶ激闘を逆転で制し、ウィンブルドンではキャリア6回目、四大大会(グランドスラム)では通算28回目のベスト4入りを果たした。

 ナダルは次戦、過去に熱戦を繰り広げてきた優勝3回のノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)と、決勝の椅子をかけた楽しみな一戦に臨む。両者の対戦成績は、ジョコビッチの26勝25敗で拮抗(きっこう)している。

 これでナダルは、デルポトロと16戦して11勝。この日の準々決勝では、前回王者のロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)がケビン・アンダーソン(Kevin Anderson、南アフリカ)に敗れる波乱があったため、ナダルのグランドスラム18勝目の可能性は広がっている。

 2008年と2010年にウィンブルドンを制しているナダルは「素晴らしく質の高いテニスだったし、最終セットには信じられないようなポイントがいくつもあったと思う」とコメントした。

「ファン・マルティンに申し訳ない部分もある。彼は素晴らしい対戦相手であり、選手だった。ある意味では彼も勝者だ。どんなことでも起こり得る状況だっただけに、僕にとってウィンブルドンの準決勝進出は大きな成果だ」

「最終セットはテニスのすべてが凝縮されたような内容だった。素晴らしいポイントがあり、素晴らしいラリーがあり、彼のフォアハンドはすさまじかった。こちらはなんとか耐えながら、集中を維持しようと努めた」

「まずはこの勝利を喜んで、それから回復に入りたい。肉体的にタフな試合だったからね。(ジョコビッチは)最強の相手の一人だ。とにかく準決勝を楽しみにしている」 (c)AFP/Dave JAMES