【7月12日 AFP】サッカーW杯ロシア大会(2018 World Cup)は11日、準決勝が行われ、クロアチアはマリオ・マンジュキッチ(Mario Mandzukic)が延長戦に決めたゴールが決勝点となり、イングランドに2-1で勝利し、同国史上初のW杯決勝進出を果たした。

 疲労の色を隠せなかったクロアチアだが、イタリア・セリエAのユベントス(Juventus)でプレーするマンジュキッチが延長後半4分に決勝点を挙げて逆転勝利を収め、人口が400万人を少し超える小国のクロアチアがその短い歴史の中で初めてW杯の決勝に到達した。

 イングランドは前半5分、キーラン・トリッピアー(Kieran Trippier)が見事な直接FKを決め、自国開催で優勝を飾った1966年大会以来となる決勝進出に前進したかに思われた。

 しかし、後半13分にイバン・ペリシッチ(Ivan Perisic)の同点弾によって活性化したクロアチアは、この10日間で3度目となる延長戦に突入すると、勝利に対するエネルギーを振り絞り、イングランドの決勝進出の夢はかなわぬものとなった。

 28年ぶりにW杯準決勝に進出し、今大会で歴史をつくることが期待されていたイングランドは、1990年大会でPK戦の末、西ドイツに敗れていた。しかし、先日行われたコロンビアとの決勝トーナメント1回戦ではPK戦で素晴らしい勝利を収めており、今回の準決勝でもその再現を心に描いていたかもしれない。

 しかし、ノックアウトラウンドに入ってからデンマークとロシアにPK戦で勝利しているクロアチアは、ギャレス・サウスゲイト(Gareth Southgate)監督が率いるイングランドのW杯における夢を打ち破り、試合を終わらせた。(c)AFP