【7月12日 AFP】テニス、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2018)は11日、男子シングルス準々決勝が行われ、大会通算8度の優勝を誇る第1シードのロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)は、2セットを先取してさらに一時はマッチポイントを握ったものの、第8シードのケビン・アンダーソン(Kevin Anderson、南アフリカ)に6-2、7-6(7-5)、5-7、4-6、11-13で敗れ、まさかの敗退を喫した。

 前回王者で通算21回目の四大大会(グランドスラム)制覇を目指していた36歳のフェデラーだったが、セルジ・スタホフスキ(Sergiy Stakhovsky、ウクライナ)に2回戦で敗れた2013年以降では、初めて準決勝進出を逃した。

 フェデラーは「体調が良くないときもあるが、それでも全力でやろうとするものだ。きょうの試合もそうしたうちの一つだったが、まさかこうなるとは思わなかった。彼のサーブにどうやって対応すればいいのかわからなかった。彼のサーブを読み取れていた時間もあったが、どこに動くべきかわからない時間もあった」と語った。

 対する32歳のアンダーソンは、南アフリカ出身選手としては1983年のケビン・カレン(Kevin Curren)氏以来となるウィンブルドンでの準決勝進出を果たしている。アンダーソンは準決勝で第9シードのジョン・イズナー(John Isner、米国)と対戦する。

 4時間14分の試合を制したアンダーソンは「セットカウントで0-2になっても、戦い続けるためにベストを尽くした。ウィンブルドンでフェデラーを破ったことは忘れられない出来事になる。特にこれほどの接戦になればね。自分自身に『信じ続けるんだ』と言い続けていた。『きょうは私の日になる』と言い聞かせていた」とコメントした。(c)AFP