【7月12日 AFP】テニス、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2018)は11日、男子シングルス準々決勝が行われ、大会第12シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)が6-3、3-6、6-2、6-2で第24シードの錦織圭(Kei Nishikori、日本)に勝利し、同大会では通算8度目となる準決勝に駒を進めた。敗れた錦織は、日本勢としては85年ぶりとなるベスト4進出を逃している。

 現在31歳のジョコビッチが四大大会(グランドスラム)で準決勝進出を果たしたのは、2016年の全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2016)以来で、グランドスラムの舞台でベスト4入りしたのは今回が通算32度目となる。

 13日の準決勝で世界ランキング1位のラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)対第5シードのファン・マルティン・デルポトロ(Juan Martin Del Potro、アルゼンチン)の勝者と対戦するジョコビッチは、この試合で2度のバイオレーションを取られており、アンパイアのカルロス・ラモス(Carlos Ramos)氏を「ダブルスタンダード(二重基準)だ」と批判した。

 第2セットにラケットをコートに投げつけて制裁を受けたジョコビッチは「最初の警告は必要なかったと思う」と話し、「芝生を痛めてはいない。ケイも第4セットに同じことをしていたが、彼に警告は出なかった。アンパイアは『見ていなかった』と言っていたよ。それはフェアじゃないと思うけれど、これが現実さ」と語っている。

 第4セットでもタイムバイオレーションを取られたことで、ジョコビッチの怒りは収まらなかったものの、この試合の最後の12ゲームで10ゲームを制し、「グランドスラムのベスト4に戻ってくることができてうれしいよ。この数週間は気持ちが高まっているし、テニスのレベルも上がっている。ふさわしいときにピークを持っていきたい」とコメントした。(c)AFP