【7月11日 AFP】チリで起きた鉱山事故から生還した鉱山労働者の男性が、タイの洞窟に18日間閉じ込められていた少年ら13人全員の救出の知らせに感激をあらわにした。

 マリオ・セプルベダ(Mario Sepulveda)さんは10日、タイ北部の洞窟に閉じ込められていた少年サッカーチームの救助作業が成功したことを知り、「やった!とても、とても、とても感動している」と喜びの声を上げた。

 セプルベダさんは2010年、アタカマ砂漠(Atacama Desert)にある鉱山で発生した落盤事故で69日間閉じ込められ、生還した33人の作業員の一人。当時、セプルベダさんらが地上へ救出される模様は各国で報道され話題となった。

 自分の経験が当局の力になれると考え、数日前には少年たちの支援活動のためタイに行く準備をしていると語っていたセプルベダさんだが、「何と言っていいものか言葉が見つからない、少年たちが大変喜んでいることを願っている」と述べた。

 洞窟内に最後まで残っていた少年ら5人は10日、外国人ダイバーらとタイ海軍特殊部隊の誘導により洞窟から脱出した。(c)AFP