【7月11日 AFP】スペイン1部リーグのレアル・マドリード(Real Madrid)は10日、ポルトガル代表のクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)がイタリア・セリエAのユベントス(Juventus)に移籍すると発表。ロナウドはクラブの公式ウェブサイトを通じて「人生の『次のステージ』に進むときが来た」と語った。

 バロンドール(Ballon d'Or)に通算5度輝いているロナウドは、レアルで過ごした時間が人生の中で最も幸せだったと明かし、「クラブ、ファン、そしてこの街には感謝しかない。だけど、人生の次のステージへ行くときが来たと思い、クラブに移籍を願い出た。みんなに、特にこのチームのサポーターには、どうか理解してほしい」と述べた。

「素晴らしい9年間だった。レアルでは要求が高くて厳しかったけれど、僕にとってはエキサイティングな時間だった。ここでしかできないやり方で、充実したフットボールができたことを忘れない」

 スペインメディアによると移籍金は1億500万ユーロ(約137億円)とされ、33歳のロナウドはユベントスと年俸3000万ユーロ(約39億円)の4年契約を結んだと伝えている。ポルトガル代表として出場したW杯ロシア大会(2018 World Cup)でベスト16に終わったロナウドは来週、イタリア・トリノ(Torino)でメディカルチェックを受ける予定になっている。

 ロナウドがイングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)から加入した2009年以降、2度のリーグ優勝と4度のチャンピオンズリーグ制覇を果たしたレアルも「自身が世界一の選手だと証明し、わがクラブとサッカーの歴史に名を刻んだ選手に感謝の意を伝えたい」とコメントした。

 ロナウドは5月に行われたリバプール(Liverpool FC)との欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2017-18)決勝でチームを大会3連覇に導いたあと、「レアル・マドリードでの時間はとても素晴らしかった」と過去形で発言し、レアル退団を示唆していた。のちにこの発言は撤回したものの、同選手のサンチャゴ・ベルナベウ(Santiago Bernabeu Stadium)での将来は不透明になっていた。(c)AFP