【7月10日 CNS】中国バスケットボール協会(Chinese Basketball Association)の姚明(ヤオ・ミン、Yao Ming)主席は8日、卒業生代表として上海交通大学(Shanghai Jiao Tong University)の学位授与式に出席し、壇上であいさつした。

 2011年7月8日に現役を退いた姚明は、同年に上海交通大学安泰経済・管理学院(Antai College of Economics & Management)へ入学。協会業務に追われながら、7年かけてこの日卒業することができた。

「卒業生たちの元気にあふれた姿を見る限り、徹夜でサッカーW杯を見てる人はいないようだね。サッカーのどこにバスケットボールのような面白さがあるの?」と満面の笑みを見せながら、旬のW杯をネタに会場の笑いを誘っていた。

 壇上で姚は、まず式典に参列した家族に感謝の意を示した。

「私は自分の両親に感謝したい。17歳でバスケットボールの世界に入る前、両親は私に、選手としてのキャリアを終えたら必ず大学に戻り卒業するようにと言い、私も約束した。もしこの約束がなかったら、私は何度も学業をやめたいという気持ちになっただろう。そして大学での経験を通じて、学業のプロセスは時に、結果よりも重要であることを学んだ」

 卒業生に対しては、「皆さんはもうすぐ社会人になるが、おのおのが素晴らしい未来に夢を抱き、社会の中で自分の価値を見つけてほしい。そうすることで、自分により大きな可能性が与えられるだろう。社会には大きな集団から小さな家庭までさまざまな集団があるが、どのような形であれ、多くの人たちのため、社会に貢献できるようにこれからもゆっくりと学んでほしい」と述べた。

 姚は在学中、課外活動にも積極的に参加するなど大学生活に溶け込んでいた。入学式では先輩代表としてあいさつに立ち、中国の卓球代表チームが大学を訪問した際には選手と一緒に卓球を楽しんだ。大学創立120周年を迎えた時にも、いち早く大学に祝辞を送っていた。(c)CNS/JCM/AFPBB News