【7月10日 AFP】米プロバスケットボール(NBA)で通算4度のシーズン最優秀選手(MVP)選出を誇るレブロン・ジェームズ(LeBron James)が9日、ロサンゼルス・レイカーズ(Los Angeles Lakers)と4年総額1億5400万ドル(約171億円)で正式契約にサインした。球団社長のマジック・ジョンソン(Magic Johnson)氏は、今回の動きがチームにとって「大きなステップ」になると期待を寄せている。

 ジェームズの代理人を務めるクラッチ・スポーツ・グループ(Klutch Sports Group)社は同日、ツイッター(Twitter)にジェームズの写真を添えて「正式にレイカーズと契約した」と投稿した。同社は今月1日、フリーエージェント(FA)市場が解禁になった数時間後に、ジェームズが4季連続でNBAファイナルに導いたクリーブランド・キャバリアーズ(Cleveland Cavaliers)を離れ、レイカーズと契約することで合意したと発表していた。

 2016年にキャバリアーズで優勝を果たし、地元クリーブランドに1964年以来のNBAタイトルをもたらしたジェームズだったが、昨季まで4季連続で出場したファイナルではゴールデンステイト・ウォリアーズ(Golden State Warriors)の前に3度敗退。これまで出場したファイナルでの成績が通算3勝6敗に後退する中で、レイカーズを常勝チームとして再建するべく移籍を決意した。

 レイカーズの公式ツイッターでは、ライトアップしたロサンゼルスの街並みを背景に、名前と背番号23が入ったチームカラーの紫と黄色のユニホームを着たジェームズの写真が投稿され、「キングがやって来た」というメッセージが書き添えられた。

 ジョンソン氏は「きょうはレイカーズにとって最高の日だ。世界中のレイカーズファンが、通算3度のNBA覇者でMVPに4度選出されているレブロン・ジェームズを歓迎している。レブロンは特別な存在で、世界最高のプレーヤーだ。競争心が高く素晴らしいリーダーで、勝利に向かってチームメートを成功に導くに違いない。レイカーズの選手たちは、NBAファイナルに9度出場しているチームメートを迎え入れることにわくわくしている。レイカーズが再びプレーオフに進出してNBAファイナルの舞台に戻るための、これは大きなステップだ」と述べた。

 通算16度のNBA制覇を誇るレイカーズは、昨季まで5季連続でプレーオフ進出を逃しており、コービー・ブライアント(Kobe Bryant)がけん引して2009年と2010年にタイトルを獲得したのを最後に、ウエスタンカンファレンス準決勝を突破したことがない。(c)AFP