【7月10日 AFP】テニス、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2018)の男子シングルスで、日本勢では23年ぶりの8強入り果たした錦織圭(Kei Nishikori)は、ノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)との準々決勝について「大熱戦」になると予測した。

 現在28歳の錦織は、オールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケー・クラブ(AELTC)で行われた9日の4回戦で、腕の故障を乗り越えてラトビアのエルネスツ・ガルビス(Ernests Gulbis)を4-6、7-6(7-5)、7-6(12-10)、6-1で退けた。これで日本勢では1995年大会の松岡修造(Shuzo Matsuoka)氏以来の快挙を果たしたが、ジョコビッチと対戦する11日の準々決勝では、通算2勝13敗という記録をひっくり返さなくてはならない。

 ウィンブルドンで通算3度の優勝を誇るジョコビッチとの試合について、錦織は「ノバクとプレーするときは、いつも大熱戦になる。彼との試合はいつも楽しいし、大きなチャレンジだ」と話した。

 元世界1位のジョコビッチに対して、錦織は今年すでにイタリア国際(Internazionali BNL d'Italia 2018)とマドリード・オープン(Mutua Madrid Open 2018)のクレーコートで敗れている。これまで両者がグラス(芝)コートで対戦したことは一度もないが、ジョコビッチに勝ったのは同選手から忘れられない勝利を飾った2014年の全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2014)の準決勝が最後であることは、錦織も十分に自覚している。

「彼との試合では良い結果が出せず、対戦成績も分が悪いけれど、彼との試合はいつも楽しんでいる。彼はツアーで最高の選手の一人だ」

 さらに錦織にとって懸念材料となっているのは右腕のけがで、3回戦で第4シードのアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)から大金星を挙げた世界138位のガルビスとの試合では、あらゆる治療やメディカルタイムアウトを必要とする中で勝利を収めた。

「少し肘に違和感があった。第2セットからは良くなったので、とにかく落ち着いて毎ゲームに臨もうと努力した」 (c)AFP/Dave JAMES