【7月10日 AFP】米国防総省は9日、米朝首脳会談を受けて中止になった8月の米韓合同軍事演習「乙支フリーダムガーディアン(Ulchi Freedom Guardian)」の費用はおよそ1400万ドル(約16億円)だと明らかにした。ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領はこうした演習について「途方もない額」の経費がかかると批判していた。

 シンガポールで6月12日に北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長と会談した後、トランプ氏は「今後の交渉が不調にならない限りわれわれは軍事演習を中止する。これで途方もない額の経費が節約できるだろう」と表明。その後もツイッター(Twitter)に軍事演習の中止で「大金の節約」になると書き込んでいた。

 1400万ドルは微々たる金額というわけではないが、約7000億ドル(約78兆円)に上る米国防予算全体からすればごくわずかでしかない。

 国防総省は乙支フリーダムガーディアンの中止によって節約される金額の詳しい内訳は明らかにしていない。この定例演習には米軍からは約1万7500人が参加する。(c)AFP