【7月10日 AFP】テニス、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2018)は9日、男子シングルス4回戦が行われ、大会第24シードの錦織圭(Kei Nishikori)は4-6、7-6(7-5)、7-6(12-10)、6-1でラトビアのエルネスツ・ガルビス(Ernests Gulbis)を退け、自身初の8強入りを果たした。

 日本勢では1995年大会の松岡修造(Shuzo Matsuoka)氏以来となるウィンブルドンの準々決勝進出を果たした錦織は、第1セットに右腕を痛めて治療のためにメディカルタイムアウトを取る必要があった中で、第3セットでは大接戦の末に相手のセットポイントを切り抜けた。

 一方、世界ランク138位で予選を勝ち抜いてきたガルビスは、3回戦で第4シードのアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)から大金星を飾ったものの、ここまでの本大会では3試合連続でフルセットを戦っており、ついにスタミナ切れ。また試合中には激しく転倒して左膝を痛め、メディカルタイムアウトを取る場面があり、予選勝者として史上6人目のベスト8入りはかなわなかった。

 一方、元世界ランク1位で第12シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)は6-4、6-2、6-2でカレン・カチャノフ(Karen Khachanov、ロシア)を下し、通算10度目となるウィンブルドン準々決勝で錦織と激突することが決まった。

 通算3度のウィンブルドン制覇を誇り、四大大会(グランドスラム)では自身41回目の準々決勝進出となるジョコビッチは、これまで錦織との直接対決では通算13勝2敗と大きく勝ち越しており、優勢とみられる中で試合に臨むことになる。

 28歳の錦織はこれまで15戦2勝と分が悪い相手との戦いについて、「ノバクとプレーするときは、いつも大熱戦になる。彼との試合はいつも楽しい」とコメントした。(c)AFP