【7月10日 AFP】タイ北部チェンライ(Chiang Rai)県のタムルアン(Tham Luang)洞窟にサッカーチームの少年らが閉じ込められた事故で9日、新たに4人が救助隊のエリートダイバーらによって救出された。当局が発表した。救出された人数はこれで計8人となったが、残る5人が依然洞窟内に取り残されている。

 9日の救出活動は前日8日と同様の手法で行われた。4人は非常に狭く浸水した部位を含む4キロ以上にわたる厳しい経路をたどり、日没直前に立て続けに洞窟外へと脱出した。

 洞窟に閉じ込められた11~16歳の少年12人とコーチ(25)のうち、これまで救出された8人はいずれも少年とみられるものの、当局はそれぞれの氏名を明かしておらず、コーチが洞窟内に残っているかどうかについても明言していない。

 救助隊の責任者は、残る5人全員を同時に脱出させるのかとの質問に対し、ダイバー次第だという見方を示した。ダイバーらは4人ずつの救出を想定し、経路に沿って追加の空気ボンベを準備しておくなどの綿密な計画を立てており、「5人を脱出させるには計画を変更しなければならない」という。(c)AFP/Thanaporn PROMYAMYAI, Richard SARGENT