【7月9日 AFP】米電気自動車(EV)大手テスラ(Tesla)などのハイテク企業を創業した起業家のイーロン・マスク(Elon Musk)氏が7日、タイの浸水した洞窟に閉じ込められている少年らを救出するため、ミニ潜水艦の活用をツイッター(Twitter)上で提案した。

 マスク氏は、自身の宇宙開発企業スペースX(SpaceX)のロケット「ファルコン(Falcon)」に言及し、「プライマリー・パス(Primary Path)は、『ファルコン』ロケットの液体酸素移送管を船体に用いた、非常に小さな子どもサイズの潜水艦だ」と、2200万人のフォロワーに対し説明。

「ダイバー2人で運べる軽さで、狭い溝を通り抜けられる小ささ。極めて頑丈」だという。

 翌8日に投稿された動画には、ロサンゼルスのプールでこのミニ潜水艦を試験運転する様子が収められ、公開から10時間で310万回以上再生された。

 肯定的なコメントが多く寄せられ、ファンらがマスク氏やエンジニアチームの創造力を称賛した一方で、同氏の計画の信ぴょう性を疑問視する声も上がった。あるツイッターユーザーは、「本気? 子どもも大人も一瞬たりともそこ(同潜水艦内)に居たくはないだろう」とコメントした。

 マスク氏によれば、このミニ潜水艦は9日にもタイに到着する予定だという。

 先週同氏はスペースXに加え、運輸用トンネルの掘削システム開発企業、ボーリング・カンパニー(Boring Company)からチームを派遣する方針を発表していた。(c)AFP