【7月10日 AFP】テニス、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2018)は9日、女子シングルス4回戦が行われ、大会第25シードのセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)はわずか62分で勝利を収め、優勝候補としての立場を一層堅固なものにした。一方でカロリーナ・プリスコバ(Karolina Pliskova、チェコ)が敗退したことで、シードトップ10の選手が全員大会から姿を消した。

 7度の大会制覇を誇るセレーナは、予選勝者のエフゲニア・ロディナ(Evgeniya Rodina、ロシア)を6-2、6-2で下し、自身13回目となるウィンブルドンの準々決勝進出を決めた。

 直近で出場した2015年大会と16年大会を連覇しているセレーナは、オールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケー・クラブ(AELTC)での連勝を18に伸ばしている。昨年は、9月の第一子出産を控えてウィンブルドンを欠場したセレーナは、母親となって初の四大大会(グランドスラム)制覇に向けて絶好の位置につけている。

 10日の準々決勝でセレーナは、エカテリーナ・マカロワ(Ekaterina Makarova、ロシア)を6-3、6-4で退けた世界ランク52位につけるイタリアのジョルジ(Camila Giorgi、イタリア)と対戦する。

 ウィンブルドンで通算90勝目を挙げたセレーナの好調ぶりに加え、まさかの結果が続いていることで、同選手の戴冠への道が整っている。

 ガルビネ・ムグルサ(Garbine Muguruza、スペイン)やマリア・シャラポワ(Maria Sharapova、ロシア)、シモナ・ハレプ(Simona Halep、ルーマニア)、ペトラ・クビトバ(Petra Kvitova、チェコ)、ヴィーナス・ウィリアムス(Venus Williams、米国)、キャロライン・ウォズニアッキ(Caroline Wozniacki、デンマーク)、スローン・スティーブンズ(Sloane Stephens、米国)らがすでに敗退する中、第20シードのキキ・ベルテンス(Kiki Bertens、オランダ)は第7シードのプリスコバを下し、最後のトップ10シード選手を葬った。

 トップシードの10選手が準々決勝まで生き残ることができなかったのは、ウィンブルドン史上初となっている。

 同日行われた試合では、ドミニカ・チブルコバ(Dominika Cibulkova、スロバキア)が6-4、6-1で台湾の謝淑薇(Su-Wei Hsieh、シェ・スーウェイ)を下し、昨年の全仏オープンテニス(French Open 2017)覇者、第12シードのエレナ・オスタペンコ(Jelena Ostapenko、ラトビア)との対戦が決まった。

 オスタペンコは、世界50位のアリアクサンドラ・サスノビッチ(Aliaksandra Sasnovich、ベラルーシ)を7-6(7-4)、6-0で退けた。

 また、ウィンブルドン元ファイナリストで第11シードのアンゲリク・ケルバー(Angelique Kerber、ドイツ)は6-3、7-6(7-5)でベリンダ・ベンチッチ(Belinda Bencic、スイス)を下し、決勝に向けて一つ駒を進めた。

 2016年の全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2016)を制しているケルバーは、勝ち残った選手の中では最高ランクのシード選手となっている。

 ケルバーは準々決勝で、アリソン・バンアーツバンク(Alison van Uytvanck、ベルギー)に6-7(6-8)、6-3、6-2で勝利した第14シードのダリア・カサキナ(Daria Kasatkina、ロシア)と相まみえる。(c)AFP