■「自ら好き好んでこの仕事をする人はいない」

 24歳のニコルさん(仮名)は、18歳の時にパートタイムガールフレンドとなった。大学の資金をつくるためだった。クライアントをインターネットフォーラムで探し、それから人気のメッセージアプリ「微信(ウィーチャット、WeChat)」で直接やり取りをした。

 ニコルさんは現在、フルタイムで会社勤めをしているが、学生ローンの支払いのため、昼間の仕事の後に、数時間の性労働を行っている。家族からの金銭的な支援は期待できないと話すニコルさんは、現実的な解決策として割り切ってはいるが、精神的なダメージは否めないと認める。セックスワークは人生の「汚点」であり、未来のパートナーに罪の意識を感じるだろうと言う。

「私は純粋な人間ではなく、とても汚れていると感じる。他の人がこれをやりたいと望んでも、自分は勧めない」と語った。

 だがその一方で、若い女性が自分と同じ選択をしたからといって、それでその人を判断しないでほしいとも訴え、「困窮しているのかもしれないし、自分で解決できない問題があるのかもしれないのだから」と続けた。

「自ら好き好んでこの仕事をする人はいない」 (c)AFP/ Laura MANNERING