【7月9日 AFP】18F1第10戦英国GP(British Grand Prix 2018)は8日、決勝が行われ、フェラーリ(Ferrari)のセバスチャン・ベッテル(Sebastian Vettel)がメルセデスAMG(Mercedes AMG)のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)の母国優勝を阻んで栄冠に輝き、年間王者争いのリードを広げた。

 総合王者に4度輝いているベッテルは、レース序盤にトップに立つと、2度のセーフティーカー導入により一時は首位の座を失ったが、残り5周の時点でオーバーテークに成功して英国GP2勝目を挙げた。  

 ベッテルに英国GP5連覇と史上最多6度目の優勝を阻止されたハミルトンは、1周目にフェラーリのキミ・ライコネン(Kimi Raikkonen)との接触があったが、猛烈な巻き返しを見せて2位でフィニッシュした。

 ハミルトンのチームメートであるバルテリ・ボッタス(Valtteri Bottas)は、消耗したタイヤで粘って終盤まで首位に立ったが、ベッテルや3位に入ったライコネンには抵抗できず、最終的に4位に終わった。  

 フェラーリに2011年以来となる英国GPでの勝利をもたらしたベッテルは、「セーフティーカーがレースを面白くさせた」「タイヤのアドバンテージはあったが、オーバーテークのポイントを見つけるのは簡単ではなかった」と振り返った。

 5位にはレッドブル(Red Bull)のダニエル・リカルド(Daniel Ricciardo)が入り、以下ルノー(Renault)のニコ・ヒュルケンベルグ(Nico Hulkenberg)、フォースインディア(Force India)のエステバン・オコン(Esteban Ocon)、マクラーレン(McLaren)のフェルナンド・アロンソ(Fernando Alonso)、ハース(Haas F1 Team)のケビン・マグヌッセン(Kevin Magnussen)、フォースインディアのセルヒオ・ペレス(Sergio Perez)と続いた。

 トロ・ロッソ(Toro Rosso)のピエール・ガスリー(Pierre Gasly)は当初10位でレースを終えたが、ペレスとの接触で5秒のペナルティーを科されて13位となり、ポイント獲得を逃した。これで順位が繰り上がったペレスが、10位でポイントを手にしている。(c)AFP/Tim COLLINGS