【7月9日 AFP】男子ゴルフの米国ツアーメジャー第2戦、全米オープン選手権(2018 US Open Championship)で動いているボールを打ち、2罰打を受けて批判されたフィル・ミケルソン(Phil Mickelson、米国)が8日、ウェストバージニア州ホワイトサルファースプリングズ(White Sulphur Springs)のジ・オールド・ホワイトTPC(The Old White TPC)で行われたグリーンブライヤー・クラシック(The Greenbrier Classic)最終日で再びルール違反を犯した。

 メジャー通算5勝のミケルソンは、7番ホールでティーショットを打つ前、ティーグラウンドの前にあった草を踏みつけ、この行為を自ら申告して2罰打を受けた。草を踏みつけた後でティーショットを打とうとしたミケルソンは、同組でラウンドした他の選手に「自分のしたことが正当な行為だったか分からない」と話していたという。

 結局ティーショットを放ったミケルソンだったが、ルール委員に自らの行為について意見を求めた末、スタンスやスイング、ラインを改善するために「生長物や固定物を動かしたり、曲げたり、壊したりすること」を禁止する規則に違反したとして、自ら2罰打を受けた。

 首位と9打差でスタートしたミケルソンは、結果的に7番のダブルボギーと18番のトリプルボギーが響き、スコアを4つ落として最終日のラウンドを終えた。「きょうはいくつか愚かな行為があった」とコメントしたミケルソンは、違反について「選手は不注意でやってしまう行為がたくさんある。何も考えていなかった」と話している。

 今大会では米国のケビン・ナ(Kevin Na)が、2位と5打差の通算19アンダーで自身7年ぶりの優勝を飾った。8歳の時に家族と韓国から米国に移住した34歳は、最終日に6ストローク伸ばし、ケリー・クラフト(Kelly Kraft、米国)を2位、ジェイソン・コクラック(Jason Kokrak、米国)とブラント・スネデカー(Brandt Snedeker、米国)の2人を6打差の3位タイに抑えた。(c)AFP