【7月7日 AFP】米大リーグ(MLB)のロブ・マンフレッド(Rob Manfred)コミッショナーは6日、ドーピング違反ではリーグ史上初の永久追放処分を科されていたニューヨーク・メッツ(New York Mets)のヘンリー・メヒア(Jenrry Mejia)投手が、2019年シーズンから球界に復帰可能となる見通しになったと発表した。

 28歳でドミニカ共和国出身のメヒアは、2016年2月の検査で禁止薬物に3度目の陽性反応を示して処分を受けたが、一定の条件を満たせば大リーグでの「最後のチャンス」を与えられるとされていた。

 マンフレッドコミッショナーは、「労使交渉で承認されたMLBの薬物規定では、メヒア氏のように永久追放処分となった選手は、最低2年間にわたり処分に服すれば任意で復帰を申し出ることができる」と話し、昨年になって同選手から復帰申請があったことを受け、個人的に面会したと明かした。

「メヒア氏が心から悔やみ、今後は薬物規定に従うと約束したこと、そして約4年間にわたり無給で過ごした事実をふまえ、彼にプロのキャリアを再開する最後のチャンスを与えることにした」

 メヒアは永久処分を科される以前、アナボリックステロイドのスタノゾロール(stanozolol)に陽性反応を示し、2015年4月11日に80試合の出場停止処分を受けた後、同7月にはスタノゾロールとボルデノン(boldenone)を使用したとして162試合の資格停止処分となっていた。

 MLBによると、メヒアは2018年のオールスターブレーク明けに、メッツの施設で非公開のワークアウトに参加することが認められるという。さらに、8月中旬にはメッツ傘下のマイナーリーグで調整登板に臨むことが認められ、資格を回復して2019年の春季トレーニングからすべての野球活動が再開できるようになる見通しとなっている。(c)AFP