【7月6日 AFP】自転車ロードレースのツール・ド・フランス(Tour de France)で通算4度の総合優勝を誇るクリス・フルーム(Chris Froome、英国)は5日、2018年大会を控えたチームのプレゼンテーションに登場し、会場に集まった観客から大きなブーイングを浴びた。

 チームスカイ(Team Sky)に所属する王者フルームは、昨年9月に指摘されたドーピング疑惑が3日前に晴れたばかりの中、いつものストイックな雰囲気で詰め掛けた報道陣と対面した後、堂々と観客の前に姿を現した。すると群衆の一部からは声援を送られる一方で、冷やかしの口笛やブーイングも浴びせられていた。

 全22チームの紹介が行われる中でチームスカイの番がくると、フルームは観客に対して開き直った態度で、「5回目の勝利に向けて全力を尽くしてやる」と言い放ち、一部から拍手を受けていた。

 仏西部の小さな町ラロシュシュルヨン(La Roche sur Yon)で行われたイベントで、各チームが1キロメートルに及ぶコースを周回すると、ケニア生まれで英国育ちのフルームに対して観客からやじが飛ばされていた。

 7日にノワールムーティエアンリル(Noirmoutier-en-Isle)で開幕し、フランスを周回する21日間の過酷なレースが行われる今年のツール・ド・フランスで、フルームは優勝候補に挙げられている。(c)AFP