【7月6日 AFP】サッカーW杯の試合結果予想を6回的中させた中国の名物予言猫が2日、W杯ロシア大会(2018 World Cup)の結末を見ぬまま急死したことが分かった。中国のソーシャルメディアには悲しみの声があふれている。

 中国語で「白い点」を意味する「白点児(Baidian'er)」と名付けられた茶トラ猫は、北京の故宮博物院(Forbidden City、紫禁城)周辺をうろついていた野良猫だった。

 餌をのせた皿2枚の後ろにW杯の対戦国の国旗を立て、どちらを選ぶかで勝敗を占う予言では、6試合で白点児の予言が見事的中。故宮博物院がソーシャルメディア(SNS)の微博(ウェイボー、Weibo)に白点児のアカウントを作成するほどの人気者となった。

 しかし、残念なことに白点児の活躍は、今大会でアルゼンチンがナイジェリアに勝利するという予言を的中させたのが最後となった。

 白点児が病気になり2日に死んだと故宮博物院が発表すると、ウェイボーには「猫の天国で幸せに暮らしてね。またね」など死を悼むコメントが約1万件もあふれた。

 この1週間は、W杯の勝敗を予言する動物にとって不幸が続いたといえる。日本では、タコの「ラビオ君」が日本代表の1次リーグ全3試合の試合結果を的中させながら、食用に出荷されたことがニュースとなった。(c)AFP