【7月6日 AFP】ドイツの連立与党3党は5日、移民・難民政策を引き締め、同国に流入する難民認定希望者の数を減らす政策で合意した。1か月にわたる議論の末、保守色が強いキリスト教社会同盟(CSU)に譲歩した格好となった。

 中道左派の社会民主党(SPD)のアンドレア・ナーレス(Andrea Nahles)党首はベルリンで行われた党首会談の後、アンゲラ・メルケル(Angela Merkel)首相率いる中道右派のキリスト教民主同盟(CDU)とCSU、SPDは、ドイツにおける「難民政策の改革」で合意したと述べた。ナーレス氏はこの合意は「良い解決策」だと述べた。

 ドイツでは6月、CSUのホルスト・ゼーホーファー(Horst Seehofer)内相が移民・難民の流入を抑制するよう最後通告を出し、メルケル首相に反旗を翻した。この一触即発の反乱を受けて、第4次メルケル政権は発足100日足らずで最悪の政治危機に陥っていた。メルケル氏はゼーホーファー内相の動きを抑え込むために移民・難民抑制政策を提案したが、SPDが承認を拒んでいた。(c)AFP