【7月6日 AFP】米・メキシコ国境で拘束された移民の親から子どもが引き離されてきた問題で、アレックス・アザー(Alex Azar)米厚生長官は5日、親子を再会させるため収容している最大3000人の子どもにDNA検査を行っていると明らかにした。米ドナルド・トランプ(Donald Trump)政権は、移民親子分断の迅速な解消が求められている。

 アザー長官は電話記者会見で、厚生省は「親子関係を迅速かつ正確に確認するためDNA検査を実施している」と述べた。同省当局者らは、検査は頬の内側をこすって検体を採取する「無害」なものだと説明した。

 移民の身元特定において、DNA検査は通常、出生証明書などの文書が手に入らない場合の最終手段とされる。しかし今回は手続きを加速し、分断解消の期限を今月26日、5歳未満の子ども約100人については今月10日とした裁判所命令に間に合わせるためにDNA検査が採用されている。

 アザー長官は、家族再会の手続きは滞りなく行われているとし、トランプ政権は未成年者の一部の身元を確認できていないとの批判に反論した。

 ただ親と引き離されて収容されている子どもの具体的な人数は明示せず、「3000人未満」とだけ述べた。また子どもらは「素晴らしい」保護を受けており、1日3回の食事と軽食が与えられるほか、監督下での運動や娯楽もあると説明した。

 米政権は先に、保護下にある未成年者の数を2000人余りとしていた。

 アザー長官によれば、引き合わされた家族は判決を受けるまでの間、引き続き厚生省の保護観察下に置かれるという。

 ジョナサン・ホワイト厚生次官補(準備・対応担当)は、DNA検査の結果は正確に親子を結び付けるためだけに使わると説明した。しかし、検査に批判的な人々は、幼い子どもにDNA検査に同意する能力はなく、結果が生涯にわたる監視に使われる可能性もあると警告。この施策は、政府が最初に人々を拘束した際に適切に登録していなかったことの表れだとも指摘している。(c)AFP/Michael Mathes