【7月6日 AFP】(更新、写真追加)タイの人気観光地プーケット(Phuket)島沖で5日夕、主に中国人観光客からなる乗客105人を乗せた船が強風と高波のため転覆・沈没し、救助隊がこれまでに21人の遺体を収容した。

 転覆したのは「フェニックス(Phoenix)号」。シュノーケリングの名所として知られる離島からプーケットへ戻る途中、アンダマン海(Andaman Sea)で悪天候の中5メートルの高波に見舞われ転覆した。

 乗客らの遺体は船から数キロ離れた地点で、ライフジャケットを着用し、うつぶせになって海上に浮かんでいる状態で発見された。タイ海軍少将の話では、ダイバーらが沈没した船内に「10人超の遺体」が浮かんでいるのを見たと報告したという。6日中の収容を目指すとしている。

 これに先立ちプーケット県のノラパット・プロートーン(Noraphat Plotthong)知事は、船体は水深40メートルの地点に沈んでおり、行方不明の乗客らは船内に閉じ込められていると思うと記者団に語っていた。(c)AFP/Elizabeth LAW / Mohd RASFAN