【7月5日 AFP】焼いた肉から苦味あるマテ茶にいたるまで、ウルグアイにまつわるすべてのことを愛していると自認するサッカーフランス代表のアントワーヌ・グリーズマン(Antoine Griezmann)は、W杯ロシア大会(2018 World Cup)の準々決勝で親しい友人であるディエゴ・ゴディン(Diego Godin)と対峙(たいじ)する際、都合の良い対応は一切期待できないことを理解している。

 スペイン1部リーグのアトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)のチームメートである両者は、この4年間で強い絆を形成しており、ゴディンはグリーズマンの娘ミア(Mia)ちゃんの名付け親でもある。

 ニジニーノブゴロド(Nizhny Novgorod)で行われる試合を前にグリーズマンは記者団に対し「ディエゴは素晴らしい友人だ。マドリードでは毎日彼と一緒にいるよ」と話し、「(ウルグアイは)私が愛する国であり、私が愛する人々。私にとって非常に感動的なものになるだろう」と続けた。

 グリーズマンのウルグアイに対する熱は、マルティン・ラサルテ(Martin Lasarte)監督が率いたレアル・ソシエダ(Real Sociedad)で躍進した2009年に始まった。キャリアのすべてをスペインで過ごしてきたグリーズマンには、ウルグアイ人のチームメートがどんなときでも絶え間なくいた。

 ソシエダ時代に元ウルグアイ代表FWのカルロス・ブエノ(Carlos Bueno)とともにマテ茶を飲み始めたグリーズマンは、2014年にゴディンからアトレティコへの加入を説得された。

 ゴディンは「彼(グリーズマン)は自分のことをウルグアイ人だと言ったよ。彼はラサルテ監督の下でデビューし、たくさんの時間があった」と話す。

「これまで、彼の周りにはどんな時でもウルグアイ人がいた。彼はわれわれの気質や習慣、バーベキューをすることやウルグアイの音楽が好きなんだ。それに私よりもマテ茶を飲むんだ!」

 グリーズマンは「彼らは時間を使い、倒れ、審判を囲むだろう。それが彼らの試合であり、アトレティコでも同じだ」と話し、「試合は退屈なものになり、彼らはわれわれをわなに陥れようとするだろう」と付け加えた。

 またグリーズマンは、ゴディンともう一人のアトレティコのチームメートであるホセ・マリア・ヒメネス(Jose Maria Gimenez)が、キリアン・エムバペ(Kylian Mbappe)に対してそのスピードを最大限に利用するためのスペースを与えないであろうということを理解している。

 2018年のウルグアイは7戦全勝を飾っており、1失点しか喫していない。

 ペレ(Pele)以来となるW杯の1試合で複数得点を記録した10代選手になったエムバペがそのペレと比較されていることを受け、グリーズマンは「準々決勝では彼にこれまで以上のことを期待してはいけない」と警告した。(c)AFP