【7月5日 AFP】サッカーW杯ブラジル大会(2014 World Cup)で、同国代表のネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)を負傷させた元コロンビア代表のフアン・スニガ(Juan Zuniga)が4日、現役引退を発表した。

 ウイングバックとしてプレーした現在32歳のスニガは、同大会の準々決勝ブラジル戦でネイマールと衝突し、この結果ネイマールは脊椎を骨折した。この負傷によりネイマールの大会は終了となり、中心的な存在を失ったブラジルは準決勝でドイツに1-7で大敗するという屈辱を受けた。

 けがに悩まされた2年間を送ったスニガは、「私は今、自分の未来や家族について考えている。引退することで、これからは子どもたちと公園を走り回りたいと思ったら、そうすることができる」と感情的に話した。

 スニガはコロンビアのメデジンを拠点とするアトレティコ・ナシオナル(Atletico Nacional)で選手生活を終えたが、クラブキャリアの大半をイタリアで送り、特にナポリ(SSC Napoli)では9年間を過ごした。

 またイングランドのワトフォード(Watford FC)でも1シーズンを過ごし、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)戦で唯一のゴールを決めた。

 しかし2014年のW杯でネイマールを負傷させたことから、ブラジルのファンからは悪役としてみなされていた。

 当時のブラジル代表でキャプテンを務めたチアゴ・シウバ(Thiago Silva)は、ネイマールの背中にひざが接触したタックルに関してスニガを「ひきょう者」と表現していた。(c)AFP