■スウェーデン対イングランド 日本時間7日午後11時開始

スウェーデン

 最高に華やかというわけではないが、極めて堅実で、格下の立場をまったく苦にせずプレーできるチーム。予選ではオランダやイタリア、グループリーグではドイツを押しのけて、1994年の米国大会以来となる8強入りを果たした。前線の選手の決定力には課題を残すが、守備陣は4試合でクリーンシートが3回と、そう簡単には崩れない。

イングランド

 コロンビアとの決勝トーナメント1回戦でPK戦のジンクスを破り、1990年のイタリア大会以来となるベスト4入りが期待される。コロンビア戦では相手の選手が熱くなる中で終了間際まで冷静さを保ち、ボールを保持しながら粘り強く戦うという、近年のイングランドでは考えられなかった戦い方を披露した。土壇場で同点ゴールを献上して延長に持ち込まれはしたが、4回目にして初めてW杯のPK戦を制し、チームには今回こそという雰囲気が漂っている。

■ロシア対クロアチア 日本時間8日午前3時開始

ロシア

 決勝トーナメント1回戦では、2010年南アフリカ大会(2010 World Cup)王者のスペインとのPK戦を制して8強入りを果たし、ここまで期待をはるかに上回る結果を残して開催国のファンを喜ばせている。ただし、スペイン戦ではボール保持率がわずか26パーセントの中で120分を耐え忍び、消耗が激しかった。クロアチア戦でもボール保持では圧倒される可能性が高く、肉体的にはまたしても過酷な戦いが予想される。

クロアチア

 グループリーグでは間違いなく飛び抜けたパフォーマンスを見せたクロアチアだが、過去にも大会を絶好の形でスタートさせながら、決勝トーナメントで運に見放されるということをたびたび経験しているように、ベスト16のデンマーク戦では苦戦を強いられた。それでも、延長終盤に得たPKをルカ・モドリッチ(Luka Modric)が失敗しながら、気持ちを立て直してPK戦を制しており、才能あふれる世代の輝くときがついに訪れたことをうかがわせている。(c)AFP/Kieran CANNING