【7月4日 AFP】サッカーW杯ロシア大会(2018 World Cup)は3日で決勝トーナメント1回戦が終了し、本大会に出場した32チームは8チームにまで絞り込まれた。そこでここでは、準々決勝の顔合わせと各チームの状況を簡単に確認する。

■ウルグアイ対フランス 日本時間6日午後11時開始

ウルグアイ

 ここまでの4試合に全勝している2チームのうちの一つで、主将のディエゴ・ゴディン(Diego Godin)を中心とした大会最高峰の強固な守備と、高い決定力を持つエディンソン・カヴァーニ(Edinson Cavani)、ルイス・スアレス(Luis Suarez)の2トップを特徴とする。最大の不安は、カヴァーニがフランス戦に間に合うか。クリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)のW杯制覇の夢を打ち砕いたポルトガルとの決勝トーナメント1回戦で、2得点を挙げたカヴァーニは、ふくらはぎを痛めて途中交代している。

フランス

 グループリーグを低調な内容ながら危なげなく突破すると、アルゼンチン戦ではギアを入れ替え、キリアン・エムバペ(Kylian Mbappe)の目の覚めるようなスピードを軸に4-3の点の取り合いを制した。ただし、準々決勝ではウルグアイの堅陣を崩すという全く別の仕事が求められ、エムバペもスペースは与えてもらえないだろう。しかし、控えにも優秀な駒がそろっており、足が止まりがちな終盤の切り札になる可能性がある。

■ブラジル対ベルギー 日本時間7日午前3時開始

ブラジル

 4試合でわずか1失点はウルグアイと共に最少タイ。開幕戦はスイスとドローという不本意な結果だったが、そこからコスタリカ、セルビア、メキシコを2-0で下して7大会連続のベスト8入りを決めた。メキシコ戦で大会2ゴール目を決めたネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)を筆頭に、徐々にエンジンがかかってきた感がある。ドイツに1-7の大敗を喫した4年前の屈辱を晴らそうと意気込むブラジルは、勝ち上がりの有力候補といえる。

ベルギー

 ケビン・デ・ブルイネ(Kevin De Bruyne)、エデン・アザール(Eden Hazard)、ロメルー・ルカク(Romelu Lukaku)ら、ブラジルの強固なDFラインを脅かすことのできる攻撃のタレントを有するチームだが、3-2でぎりぎりの逆転勝利を収めた日本戦を経て、ブラジル戦でどういう戦い方を選択するかは、ロベルト・マルティネス(Roberto Martinez)監督にとって悩みどころになる。

 日本戦では、3-4-2-1の攻撃的なサッカーの隙を突かれ、残り20分で2点ビハインド。最後はナセル・シャドリ(Nacer Chadli)が高速カウンターから決勝ゴールを挙げたが、終盤はマルアン・フェライニ(Marouane Fellaini)らのフィジカルの強さに頼る戦い方だった。ブラジル戦では、豪華な攻撃陣の能力を最大限に生かしつつ、守備陣が相手の攻勢に無防備にさらされないための最適なバランスが求められる。