【7月3日 CNS】中国国家林業草原局によると、バーレーンのマナマ(Manama)で開催された国連教育科学文化機関(ユネスコ、UNESCO)の世界遺産委員会は2日、中国・貴州省(Guizhou)梵淨山(Mount Fanjing)について世界遺産リストへ登録することを決めた。

 中国の世界遺産としては53か所目で、世界自然遺産では13か所目。世界自然遺産の総数は、豪州と米国を抜いて世界最多となった。

 梵淨山は貴州省銅仁市(Tongren)に位置する武陵(Wuling)山脈の主峰で、世界遺産に指定された面積は402.75平方キロ。登録遺産を保護する緩衝地帯(バッファゾーン)の面積は372.39平方キロ。

 梵淨山の生態系は、太古からの姿をとどめている「生きた化石」や希少・絶滅危惧種、固有種が多数存在し、植物では4394種、動物では2767種に上る。貴州ゴールデンモンキーと梵淨山冷杉(ホンショウモミ)の唯一の生息地であり分布地。

 中国国家自然遺産リストには2013年10月に登録されている。貴州省としては茘波(Libo)カルスト、赤水丹霞(Chishui Danxia)、施秉(Shibing)カルストに次ぐ4番目の世界自然遺産であり、同省としては初めて、単独で世界自然遺産に登録され、中国国内で世界自然遺産の最も多い省となった。(c)CNS/JCM/AFPBB News