【7月3日 AFP】ロシア人の若者およそ3人に1人が、自国を離れて海外で生活したいと希望していることが、3日に発表された調査結果で明らかになった。

 国営世論調査会社VTsIOMが18歳~24歳を対象に実施した調査によると、移住を希望しているという回答者は31%。その中で最も人気のある移住先はドイツで、回答者の16%に上った。米国が7%、スペインが6%と続いた。

 ロシアは現在、サッカーW杯(2018 World Cup)の開催国として国際的な注目を浴びている一方で、ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領の前任期中に生活の質が悪化。近年は国際舞台での孤立を深めている。

 さらに同国がウクライナからクリミア(Crimea)半島を併合したことで西側諸国が制裁を課し、経済面で打撃を受けている。

 VTsIOMのトップを務めるステパン・リボフ(Stepan Lvov)氏は、今回の調査結果について、ロシア人の若者が「自国の恐ろしい現実から逃れたい」というよりも、「外の世界に対してますます開放的になっている」ことを示すと説明している。(c)AFP