【7月3日 AFP】テニス、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2018)は2日、男子シングルス1回戦が行われ、四大大会(グランドスラム)通算3勝を誇るベテラン選手のスタン・ワウリンカ(Stan Wawrinka、スイス)が1-6、7-6 (7-3)、7-6(7-5)、6-4で第6シードのグリゴール・ディミトロフ(Grigor Dimitrov、ブルガリア)を破り、2回戦に進出した。

 センターコートで行われた初戦を突破した33歳のワウリンカは、その数時間前に1番コートで行われた女子シングルス1回戦で、恋人のドナ・ヴェキッチ(Donna Vekic、クロアチア)が全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2017)女王にして第4シードのスローン・スティーブンズ(Sloane Stephens、米国)に6-1、6-3で番狂わせを演じ、共に下馬評を覆す勝利を収めたことから「オフィスで良い一日」が過ごせたと表現した。

 これまで全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament)、全米オープン、そしてローラン・ギャロス(Roland Garros、全仏オープン)を制している実力者のワウリンカは、「オフィスで良い一日が過ごせたのは確かだ。彼女も素晴らしい試合をしていたね。試合の前に家で観戦していたんだ。彼女にとって大きな一勝であることは間違いない。グラス(芝)コートで好調を維持している。きょうは僕らにとって良い日になった」と喜んだ。

 膝の手術を受けて現在世界224位まで後退しているワウリンカは、2014年大会準優勝者のディミトロフに4連敗を喫していたが、これまで2度の8強入りを果たしているウィンブルドンで再び躍動できたことについて、「センターコートで、こうして勝てて最高だ。動きも良かったし手ごたえもあった。グリゴールのような相手を倒すのは難しいと分かっていたから、しっかりと戦って集中することを目標にしていた」とコメント。次戦の相手は予選勝者のトーマス・ファビアーノ(Thomas Fabbiano、イタリア)に決まった。

 一方、2回戦の相手がスウェーデンのレベッカ・ペテルソン(Rebecca Peterson)に決定した22歳のヴェキッチは、昨年大会の2回戦でジョアンナ・コンタ(Johanna Konta、英国)を相手に死闘を演じ、最終セット8-10で敗れて悔し涙を流した。しかし、この日はトップ5の選手から初白星を記録し、女子テニス協会(WTA)に「ようやく、こういう試合を勝ち切れた。トップ選手との最近の数試合では、善戦しながらも負けていた。チームからはいつか勝てると言われ続けていて、それがきょうかなってうれしい」と話した。

 2016年大会でもトップ10選手として通算5度のウィンブルドン制覇を誇るヴィーナス・ウィリアムス(Venus Williams、米国)と対戦しているヴェキッチはまた、「ウィンブルドンでプレーするのは特別なことなのに、1番コートでプレーできるなんてなおさら格別。良い思い出ができてうれしい」とコメントした。(c)AFP