【7月2日 AFP】米国のドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領は1日に放送されたインタビューの中で、対米報復関税を発動した欧州連合(EU)について「恐らく中国と同じくらいひどい」と評した。

 米国はアジアの大国である中国のみならず、長年の同盟国である欧州諸国やカナダとの貿易戦争にも直面している。こうした中、トランプ氏は米FOXニュース(Fox News)の番組「サンデー・モーニング・フューチャーズ(Sunday Morning Futures)」の中で、「欧州連合は恐らく中国と同じくらいひどい。ほんの少しましなだけだ」と述べた。

 さらにトランプ氏は「彼ら(EU)は(独自動車大手)メルセデス(Mercedes)の車を送りつけてくるのに、わが国は米国車を欧州に輸出できない。彼らが米国の農家に対してやっていることも見てくれ。米国の農産物は要らないんだそうだ。公正を期して言えば、欧州には欧州の農家がいるだろう。だが、われわれはわが国の農家を保護していないのに、EUは自分たちの農家を保護している」などと述べた。

 トランプ政権が6月1日付でEU・カナダ・メキシコへの鉄鋼・アルミ関税を適用したことを受け、EUは先週、バーボンウイスキーやジーンズ、オートバイなど米国を象徴する製品を対象に報復関税を発動。これに対しトランプ氏は既に、欧州製自動車の輸入に関税を課すと警告している。(c)AFP