【7月2日 AFP】18F1第9戦オーストリアGP(Austrian Grand Prix 2018)は1日、決勝が行われ、レッドブル(Red Bull)のマックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)がメルセデスAMG(Mercedes AMG)の2台がリタイアするまたとない機会をものにし、今季初優勝を飾った。チームにとっても、「ホーム」であるレッドブル・リンク(Red Bull Ring)での初勝利となった。

 決勝では、メルセデスのバルテリ・ボッタス(Valtteri Bottas)とルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)がそれぞれギアボックスとパワー系のトラブルでリタイアするなど、アクシデントが頻発。メルセデスのオーストリアGP連覇が突如として4年で途絶える中、オランダの若者が勝利をさらった。フェルスタッペンはこれが通算4勝目となる。

 メルセデスが2台とも完走できないのは、フェルスタッペンがレッドブルデビュー戦で優勝を飾った2016年のスペインGP(Spanish Grand Prix 2016)で、ハミルトンと当時の同僚ニコ・ロズベルグ(Nico Rosberg)が接触したとき以来のこととなった。

 2万人以上のファンからなる「オレンジ軍団」の後押しを受けたフェルスタッペンは「レッドブル・リンクでレッドブルが勝てて夢のような気分だ」とコメントした。

 2位と3位にはキミ・ライコネン(Kimi Raikkonen)とセバスチャン・ベッテル(Sebastian Vettel)のフェラーリ(Ferrari)勢が続き、ベッテルはハミルトンを1ポイント差でかわして再びドライバーズランキング首位に浮上している。

 4位と5位にはロマン・グロージャン(Romain Grosjean)とケビン・マグヌッセン(Kevin Magnussen)のハース(Haas F1 Team)の2人が入り、その後にはエステバン・オコン(Esteban Ocon)とセルヒオ・ペレス(Sergio Perez)のフォースインディア(Force India)勢が続いた。

 年間優勝2回のマクラーレン(McLaren)のフェルナンド・アロンソ(Fernando Alonso)が8位。ザウバー(Sauber)の新星シャルル・ルクレール(Charles Leclerc)が9位に食い込み、10位は同じくザウバーのマーカス・エリクソン(Marcus Ericsson)となった。フェルスタッペンのチームメートであるダニエル・リカルド(Daniel Ricciardo)はリタイアに終わり、29歳の誕生日を良い結果で祝うことはできなかった。(c)AFP/Tim COLLINGS