【7月1日 AFP】サッカーフランス代表の19歳キリアン・エムバペ(Kylian Mbappe)は30日、4-3で勝利したアルゼンチンとのW杯ロシア大会(2018 World Cup)決勝トーナメント1回戦でチームを8強に導いたが、元ブラジル代表のレジェンド、ペレ(Pele)氏との比較を拒んだ。

 メッシが不調にあえぐアルゼンチンの望みに再び火をともすとされた試合は、エムバペが圧倒的な技術を見せつけて、1958年大会のペレ氏以降では最年少でW杯1試合2得点を記録し主役となり、フランスがスリリングな打ち合いを制した。

 後半2得点をマークしたエムバペは試合後、「とても満足している。ペレのような偉大な選手と比べられるのは光栄だ」とコメント。フランスは準々決勝でウルグアイとポルトガルの勝者と対戦する。

「だが彼は別のカテゴリーに存在している。それでもそういった功績を残した選手のリストに加わることができたのは素晴らしいこと」

 フランス・リーグ1のパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)に所属するエムバペは、現在代表チームを率いるディディエ・デシャン(Didier Deschamps)監督がキャプテンとして母国をW杯初制覇に導いた1998年にパリ郊外で生まれた。

 マンオブザマッチに選ばれたパフォーマンスでメッシとアルゼンチンを陰に追いやったエムバペは、1998年という年が自身の生まれ年として記憶されることになるという意見を一笑に付した。

「僕としては議論の余地はない。それは僕たちが初めて世界王者になった年だ」

 W杯の歴史に残るスターへの道を進んでいるエムバペは、「偉大な選手はみんな、W杯の舞台に立っている」と語る。

「自分たちに何ができるかを示すチャンスだ。サッカーでこれ以上大きな舞台はないからね」 (c)AFP