【6月30日 AFP】ドイツ公共放送ZDFは29日、サッカーW杯ロシア大会(2018 World Cup)で同放送の解説者を務めている女性記者、クラウディア・ノイマン(Claudia Neumann)氏(54)と同放送をソーシャルメディアで中傷したとして、ネットユーザー2人を刑事告発した。

 ZDFのトーマス・ベルート(Thomas Bellut)氏はマインツ(Mainz)の日刊紙アルゲマイネ・ツァイトゥング(Allgemeine Zeitung)に対し、極めて軽蔑的な発言をしたソーシャルメディアのユーザー2人をマインツの検察当局に刑事告発したと述べた。

 ZDFの諮問委員会の会議に出席後、ベルート氏は「視聴者らのなかにはいまだに、女性がサッカー解説することを問題視する人々がいるようだ」と語った。

 ノイマン氏は数少ない女性スポーツジャーナリストの一人であるだけでなく、サッカーW杯の試合中継で解説者を務めた初の女性記者となった。だが同氏は、繰り返し性差別的な発言や激しい嘲笑の的となり、ZDFは直ちに同氏を擁護した。(c)AFP