【6月29日 AFP】インドネシアの人気観光地バリ(Bali)島で、アグン山(Mount Agung)噴火を受けて一時閉鎖されていた同島の国際空港が29日、再開された。この一時閉鎖の影響で、3万人近い観光客が立ち往生を余儀なくされた。

 バリ(ヌグラライ、Ngurah Rai)空港は、アグン山が噴煙を上げていたことから約12時間閉鎖されていたが、同日午後2時30分(日本時間午後3時30分)ごろ航空機の運航が再開された。

 火山灰は滑走路を滑りやすくし、飛行機のエンジンに吸引されるという点で航空機に危険をもたらすが、空港関係者によると、風向きが変わり火山灰の影響がなくなったため、運航再開が可能になったという。

 同空港は、早朝の空港閉鎖で同地発着の300便が欠航し、乗客約2万7000人が影響を受けたと発表した。

 アグン山は観光客に人気のクタ(Kuta)から75キロの地点に位置する。今回の噴火で、同山周辺の住民約400人が避難施設に身を寄せた。(c)AFP