【6月29日 AFP】ベルギーの首都ブリュッセルで開かれた欧州連合(EU)の首脳会議で28日、同国のシャルル・ミシェル(Charles Michel)首相と英国のテリーザ・メイ(Theresa May)首相が、サッカーW杯ロシア大会(2018 World Cup)に出場している両国代表のユニホームを交換する一幕があった。英国のEU離脱(ブレグジット、Brexit)をめぐって、英国とEUの間ではぎくしゃくした関係が生じているものの、今回の出来事はそうした緊張を一瞬でも解きほぐすものとなった。

 ミシェル首相がメイ首相に渡した赤と黄のベルギー代表ユニホームには、イングランド・プレミアリーグのチェルシー(Chelsea)で活躍するエデン・アザール(Eden Hazard)選手の名前と、同選手の背番号10番が記されていた。この数字は、英首相官邸があるダウニング街10番地(10 Downing Street)に引っ掛けた可能性が高い。

 英首相官邸によると、メイ首相は後に「お返し」としてミシェル首相にイングランド代表のユニホームを渡したという。

 今回のEU首脳会議はここ数年の間で最も緊迫したものとなったが、ロシアでは時を同じくして、サッカーW杯のグループG首位通過をかけたイングランド対ベルギーの一戦が行われていた。(c)AFP/Alex PIGMAN