【6月29日 AFP】米大リーグ（MLB）、ロサンゼルス・エンゼルス（Los Angeles Angels）のビリー・エプラー（Billy Eppler）ゼネラルマネジャー（GM）は28日、右肘を負傷した大谷翔平（Shohei Ohtani）が打撃練習を再開できる状態になり、投球に関しても7月にゴーサインが出る可能性があると明かした。

　MLB専門チャンネルのMLBネットワーク（MLB Network）に投稿されたエプラーGMのコメントによると、靱帯（じんたい）を損傷した右肘の回復具合を同日にMRI検査で確認した大谷は、これから打撃練習を再開し、今週末には全力での投球練習にも進める可能性がある。しかし、今季のマウンド復帰に関しては、3週間後にもう一度再検査を受けてから判断することになるという。

　現在23歳の大谷は今月8日に故障者リストに入り、靱帯を回復させるために幹細胞による治療と多血小板血漿（けっしょう）（PRP）注射を受けていた。少なくとも1年は棒に振ることになる修復手術については、今のところチーム医師からは推奨されていないとして、エプラーGMは「現時点でショウヘイに外科手術の必要があると話している医師はいない」と述べた。

　大谷は右投げ左打ちであることから、打撃が右肘に大きな影響を及ぼすことはないとみられる。エプラーGMは大谷がリハビリ期間中にマイナーリーグでプレーすることはないとしており、「守備をする必要がないので、彼はプライベートかつ管理が行き届いた環境下で、これほどの前進が可能となっている」と話した。

　1世紀前に活躍したベーブ・ルース（Babe Ruth）氏以来の本格的な二刀流に挑戦している大谷は、打者として今季34試合に出場して打率.289、本塁打6本を記録。投手としては4勝1敗、防御率3.10、61奪三振の数字を残している。(c)AFP