【6月29日 AFP】米カリフォルニア州在住で末期がんと診断されている男性が、がんになったのは農薬大手モンサント(Monsanto)の除草剤「ラウンドアップ(Roundup)」のせいだとして同社を提訴した裁判の初公判が7月9日に行われることになった。この種の裁判は初めてで、今後広範囲にわたって影響を及ぼす可能性がある。

 ラウンドアップの主成分はグリホサートで、これについては一部から高い発がん性が指摘されている。モンサントに損害賠償が命じられた場合、同社は多額の損失を被る可能性がある。

 原告のドウェイン・ジョンソン(Dewayne Johnson)さん(46)によれば、ジョンソンさんはサンフランシスコ近郊の学区の校庭管理を担当。2012年から2年間にわたってラウンドアップを使用し、それが原因でがんを発症したと主張している。

 米メディアによると、米国の裁判制度の中で数多くのモンサントを相手取った訴訟が進められている。グリホサートの発がん性については、政府の規制当局、健康専門家、弁護士の間での果てしない議論の種となってきた。

 カリフォルニア州法は、当事者が差し迫った死に直面している場合は優先審理の対象とする制度があり、ジョンソンさんはこの制度を使って初めてラウンドアップを狙った裁判の公判にこぎつけた。

 28日には女性5人、男性7人から成る陪審員団が任命された。サンフランシスコの裁判所によると7月9日の冒頭陳述の後、証拠開示が始まるという。(c)AFP