【6月29日 AFP】サッカーW杯ロシア大会(2018 World Cup)で決勝トーナメント進出を決めた日本代表の西野朗(Akira Nishino)監督は28日、グループリーグ突破を目指すため、ポーランド戦の終盤に選手たちへ守備の指示を出したのは「不本意」だったと述べた。

 試合は残り時間10分の時点でポーランドが1-0でリードしていたが、同時刻に行われたグループHのもう1試合で、コロンビアが1-0でセネガルを先行していたため、このまま試合終了を迎えればフェアプレーポイントで日本がベスト16入りできる状況になっていた。

 観衆からブーイングを浴びながらも、日本とポーランドの選手がともに最後の10分間をゆったりとしたペースで進めたことについて、西野監督は「とても厳しい選択だった」とコメントした。

「万が一という状況がこちらのピッチにもありましたし、他会場でも万が一の状況がありました。そしてそのまま状況を維持し、他力の選択を選びました」

「選手たちは私のメッセージを忠実に実行してくれました。私にとっても、信条である攻撃的なスタイルを捨てなければならないという選択は不本意でした。今回の状況によって、他力に頼るという選択肢を余儀なくされました」

 日本はセネガルとグループHの全試合を終えて勝ち点、得失点差で並んだが、イエローカードの枚数がセネガルより2枚少なかったことで、コロンビアとともに決勝トーナメント進出を果たした。(c)AFP