【6月30日 東方新報】中国・広東省(Guangdong)高級人民法院の劉徳敏(Liu Demin)裁判官は、長らく上海市浦東新区人民法院での開廷を待ち望んでいる。ただし、原告として。被告は、上海ディズニーランド(Shanghai Disneyland)の所有者だ。

 劉裁判官は、観光客として訪れた上海ディズニーランドで直面した問題を、ディズニーを相手取って提訴したのだ。

 劉裁判官が問いかけているのは、子ども料金の入場券は、「本当の子ども」に販売するためのものなのか、それとも身長が「140センチ以下の人」のみに子ども料金として販売するものなのかという点だ。

 上海ディズニーの基準は、身長140センチ以下を子ども料金としている。

 劉裁判官の疑問は、上海ディズニーを訪れた子ども連れの保護者にとって共通した疑問でもあった。記者は、ある有名なオンラインチケット購入サイトを調べていたところ、子ども料金の基準に関する部分で、消費者と運営側とのやりとりが多いことに気付いた。

 運営側の一般的な回答は、「身長140センチ以上なら、年齢は子どもでも大人料金チケットを購入するしかない。あるいは、140センチ『前後』と申告し、子ども料金チケットが購入できるか試す。後は運のみ」という内容だった。