【6月28日 AFP】200人を超える移民を救助した後、1週間近く地中海上で待機を余儀なくされていたドイツのNGOの救助船「ライフライン(Lifeline)」が27日、マルタに入港した。欧州連合(EU)の6か国が、乗船している移民の受け入れで合意したことを受けた措置。

 ライフラインは21日にリビア沖で移民234人を救助した後、入港許可を6日間待っていた。

 マルタ政府の声明によると、ライフラインは首都バレッタに入港。船長はその後、事情聴取のため警察本部に連行された。ジョゼフ・ムスカット(Joseph Muscat)首相は先に、ライフラインから下船した移民を拘束し、法的地位や救助時の行動について取り調べるとしていた。

 この移民船を運営する独NGO「ミッション・ライフライン(Mission Lifeline)」は、既にリビアの沿岸警備隊が介入しているにもかかわらず救助を行い、国際法に違反したとしてEU首脳から非難されている。

 しかしミッション・ライフラインはそれに屈しない姿勢を示しており、バレッタ到着後すぐに「ライフラインはやっと港に到着した! 次の救助活動のために寄付を」とツイッター(Twitter)に投稿した。(c)AFP/Arman SOLDIN