【6月27日 AFP】国連教育科学文化機関(UNESCO、ユネスコ)は26日、中米ベリーズにあるサンゴ礁保護区を「危機にさらされている世界遺産(危機遺産)」から解除した。

 ベリーズのバリアリーフ保護区は、オーストラリアのグレートバリアリーフに次ぐ世界第2位の規模で、何百種類もの海洋生物が生息する種の多様性と、沿岸から数百メートルの距離にあるという近さで知られている。

 ユネスコはバーレーンの首都マナマで開かれた会議で、「2016年に明確なビジョンを持った沿岸の管理計画が策定され、われわれが望む保護の水準が達せられた」と指摘した。

 ベリーズのバリアリーフ保護区は、1996年にユネスコの世界遺産に登録されたが、近隣での石油探査計画の承認、沿岸の野放しの開発、サンゴ礁を保護するための適切な法律の欠如などから懸念が高まり、2009年に危機遺産リストに登録された。(c)AFP