【6月27日 AFP】サッカーW杯ロシア大会(2018 World Cup)で、開幕以来初となるスコアレスドローに終わった26日のデンマーク対フランスの試合が、「W杯史上最悪の試合」だったという声も上がるほど、嘲笑や非難の的になっている。

 眠気を誘う試合を消化し、フランスは必要だった勝ち点1を獲得してグループC首位通過が決定。一方のデンマークも決勝トーナメント進出を決めた。しかし、モスクワまで観戦に訪れたフランスのファンは、チームのやる気のない戦いぶりにやじを飛ばし、そしてSNSでの反応はさらに辛らつだった。

 元イングランド代表で、現在は英BBCでサッカー番組の司会者を務めるギャリー・リネカー(Gary Lineker)氏は、ツイッター(Twitter)で「37戦目となったデンマーク対フランスは、今大会初のスコアレスドローに終わった。この記録が破られることはまずないだろう」と事務的なトーンのツイートを投稿した。

 しかし、ほとんどの人は容赦なし。インドのファンは「うわ!デンマーク対フランス戦は、間違いなく今大会で最悪の試合。こんなくだらないものをお金を払って見るために、わざわざ仕事を休んだ人たちに同情する」と怒りのツイートを投稿。別のイングランドのファンも「現地観戦組の人たち、ご愁傷さま。どちらも(特にフランスは)ひどかった。親善試合ですらない、ただの球蹴りだった」と書き込んだ。

 その他の反応はさまざまで、W杯史上最悪の試合だという人もいれば、冗談めかして反応した人もいる。

 あるツイッターユーザーは「退屈なデートみたいな試合だった。男が女の子に『中国の首都はどこか知ってるかい?』って聞くような」とちゃかし、別のユーザーは「前にアパートの吹き抜けに携帯電話も本もない状態で3時間閉じ込められたことがあったけど、それよりはエキサイティングだったな」とコメントした。

 さらには「フランスとデンマーク、あれだけの素晴らしい生地がありながら、なんてひどいサッカー」と話すファンも。眠りに誘われるファンたちのGIFもいくつか投稿された。また、W杯の公式ツイッターすらも退屈な試合だったことをほのめかし、「ご不満の声も多く聞こえますが、両チームともベスト16入りです」とつづった。(c)AFP