【6月27日 AFP】26日に行われたサッカーW杯ロシア大会(2018 World Cup)グループDのナイジェリア戦で2-1の劇的な勝利を収め、16強入りを決めたアルゼンチン代表のリオネル・メッシ(Lionel Messi)が、かつてない敗退のプレッシャーがあったことを認め、ほっとした様子で今の気持ちを語った。

 アルゼンチンはメッシの大会初ゴールで先制したが、後半早々にビクター・モーゼス(Victor Moses)のPKで追いつかれた。終了間際のマルコス・ロホ(Marcus Rojo)の決勝点でなんとか勝利を収めたものの、世界年間最優秀選手(バロンドール、Ballon d'Or)に5回輝いているメッシ、そして批判にさらされているホルヘ・サンパオリ(Jorge Sampaoli)監督は、またしても神経をすり減らす夜を送った。

 試合後、キャリアで最も緊張する試合だったのではないかと問われたメッシは「こんなに苦しかったことは記憶にない。ああいう状況だったし、この試合にかかっているものを考えればね。前の試合に負けてから、みんな難しい時間を過ごしてきたから、とてもうれしいよ。なんとか目標を達成することができた」とコメントした。

 W杯制覇を目指すメッシらアルゼンチン代表だが、決勝トーナメント1回戦の相手は前評判の高いフランスとなっており、これまで以上の厳しい試練が待っていることが予想される。メッシ個人としても、サムエル・ウムティティ(Samuel Umtiti)、ウスマン・デンベレ(Ousmane Dembele)というFCバルセロナ(FC Barcelona)のチームメートとの直接対決となる。

 メッシもさらに良い試合をしなければ8強入りは難しいことを自覚しており、「フランスは非常に完成されたチームだ。個人としてもトップレベルの選手が複数いる。守備にも、前線にもよく知っているチームメートがいる。間違いなく非常に難しい試合になるはずだ」と話した。(c)AFP