【6月26日 AFP】米プロバスケットボール協会(NBA)は25日、2017-18シーズンの各個人賞を発表し、ヒューストン・ロケッツ(Houston Rockets)のジェームズ・ハーデン(James Harden)が最優秀選手賞(MVP)に選出された。チームはNBAファイナル進出を逃したものの、ハーデンは最終候補に挙げられたクリーブランド・キャバリアーズ(Cleveland Cavaliers)のレブロン・ジェームズ(LeBron James)とニューオーリンズ・ペリカンズ(New Orleans Pelicans)のアンソニー・デイビス(Anthony Davis)を抑えて栄冠に輝いた。

 ロケッツはハーデンがレギュラーシーズンで1試合平均30得点以上、5.4リバウンド、8.8アシストを記録し、チームもウエスタンカンファレンスでトップの成績を収めたものの、プレーオフではゴールデンステイト・ウォリアーズ(Golden State Warriors)に3勝4敗で敗れてしまった。対するウォリアーズはファイナルでキャバリアーズを4勝0敗で倒し、最近の4シーズンで3度目のタイトル獲得を果たしたものの、同日にロサンゼルスで開催されたシーズン最後の式典ではほとんどの賞を逃す結果となった。

 この他では、フィラデルフィア・セブンティシクサーズ(Philadelphia 76ers)のベン・シモンズ(Ben Simmons)が、ユタ・ジャズ(Utah Jazz)のドノバン・ミッチェル(Donovan Mitchell)とボストン・セルティックス(Boston Celtics)のジェイソン・テイタム(Jayson Tatum)との争いを制して最優秀新人賞を獲得。ジャズではルディ・ゴベール(Rudy Gobert)が、デイビスとシクサーズのジョエル・エンビード(Joel Embiid)をかわして最優秀守備選手賞に選ばれた。

 一方、最優秀ヘッドコーチ(HC)にはトロント・ラプターズ(Toronto Raptors)を指揮したドウェイン・ケーシー(Dwane Casey)氏が受賞。ラプターズはプレーオフのカンファレンス準決勝でキャバリアーズにスイープされた直後に同氏を解任したが、レギュラーシーズンではチーム史上最多の59勝を記録したことが今回の選出につながった。

 ラプターズから解雇された約1か月後、デトロイト・ピストンズ(Detroit Pistons)のトム・ゴアズ(Tom Gores)オーナーから新HCとして白羽の矢を立てられたケーシー氏は、「最近の私がそうだったように、人は解雇されると自分に対して少し疑心暗鬼になり、『大丈夫か、自分にはできるのか?また、この仕事をやりたいのか?』と考えてしまう。でもゴアズ氏と面談したら互いに気持ちが通じ、機会を与えてもらった。コーチや選手が求めるものは、自分のことを信頼してチームを任せてくれるオーナーだ」と話した。(c)AFP